PCゲームのなかでも名作と言われるウィッチャー3は、作り込まれたストーリーと難易度が特徴のRPGです。
グラフィックがきれいなゲームで、発売された2015年ではかなりのPCスペックを要求していました。
現在ではCPUやGPUの性能が向上しているので、推奨スペックも現在の基準ではミドルスペックPC以下となっています。
残念ながら低スペックPCやグラボなしPCでのプレイはほぼ無理ですが、現在のゲーミングPCであれば低価格モデルでも快適にプレイできます。
公式サイト:ウィッチャー3
もくじ
ウィッチャー3の必要動作&推奨スペックは?
公式で公開されているウィッチャー3の最小スペックは、以下の通りです。
CPU | Intel Core i5-2500K / AMD Phenom II X4 940 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 660 / AMD Radeon HD 7870 |
メモリ | 6GB |
ウィッチャー3の発売当初はミドルスペック帯と言えるスペックでしたが、現在では型落ちとなっています。
まだ使える性能なので、決して性能が低いとは言えませんが、ゲームには厳しくなりつつある性能です。
CPUはインテルのCore i5-2500K、またはAMDの Phenom II X4 940が指定されています。
Core i5-2500Kは第2世代Core i5の上位にあたるCPUで、クロックの可変が可能な分性能が高くなっています。
コア数は4ですが、ハイパースレッディングはないのでウィッチャー3の処理には少々厳しいCPUです。
Phenom II X4 940は4コアCPUで、Black Editionと言われるシリーズでは上位のCPUです。
Phenom II自体は現在でも販売されるCPUですが、ゲーム用としては選択肢になりません。
性能的にはCore i5-2500Kと同じく、ゲーム用としては厳しくなりつつあるCPUです。
GPUはGeForce GTX 660、またはRadeon HD 7870が指定されています。
GeForce GTX 660は現行品でいえばGTX1050に相当します。
実際にはGTX1050の方が少し性能が上で、ウィッチャー3のプレイには性能が足りません。
最小スペックとして指定されてはいますが、快適なプレイができる性能はありません。
Radeon HD 7870はほぼGTX1050と同性能で、ゲーム用としてはすでに厳しい性能です。
ウィッチャー3のプレイは可能ですが、GTX660よりも性能が低いので快適なプレイは難しいGPUです。
GeForce GTX 660やRadeon HD 7870は古いゲームや2Dゲームにはまだ使えますが、最新の3Dゲームには向きません。
画面サイズや画質を低く抑えればプレイは可能ですが、細かい操作が必要なこともあるウィッチャー3ではゲーム進行に影響します。
特に戦闘は格下相手でも油断すると倒されるゲームなので、最小スペックでのプレイはおすすめできません。
ウィッチャー3を快適にプレイするには、推奨スペック以上のPCが必要です。
公式で公開されているウィッチャー3の推奨スペックは、以下の通りです。
CPU | Intel Core i7 3770 3.4 GHz / AMD FX-8350 4 GHz |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 770 / AMD Radeon R9 290 |
メモリ | 8GB |
CPUはインテルの第3世代Core i7-3770とAMDの多コアCPUであるFX-8350が指定されています。
どちらのCPUも性能は悪くありませんが、今となっては型落ちのCPUです。
Core i7-3770は第3世代Core i7の中でも最上位にあたるCPUで、性能は悪くありませんが現在では選択肢とはならないCPUです。
現行のCore iシリーズは最新が第9世代なので、Core i7-3770は6世代も前のものになります。
すでに型落ちになっているので、インテルのCPUを選択する場合は現在の主流である第8世代、または第9世代のCore iシリーズが現実的です。
AMDのFX-8350はまだ現役と言えるCPUですが、すでに旧製品になっているCPUです。
ゲーム用としては性能不足のCPUで、今となっては選択肢にならないCPUです。
特にAMD製のCPUは旧製品になればなるほどインテル製のCPUに劣るため、ゲーム用としては向いていません。
GPUはGeForce GTX 770とRadeon R9 290が指定されていますが、どちらも現在では性能不足です。
推奨スペックにはなっていますが、現行品と比べると性能が大きく引き離されているため、実際にはこれらのGPUは選択肢になりえません。
GeForce GTX 770は、現行品で言えばGTX1650に相当します。
GTX1650は価格は安いのですが、性能的にはGTX1060よりも大きく劣ります。
軽めの3Dゲームや2Dゲームには十分な性能を持ちますが、ウィッチャー3のような3Dゲームには性能が足りません。
Radeon R9 290はGTX1060よりも少し性能が劣る程度の性能です。
実際には現行品と作りが違うため、数字に現れない性能差が出るためウィッチャー3のプレイにはあまり向かないGPUです。
性能的にはウィッチャー3のプレイも十分ですが、快適さを求めるのなら画質は下げる必要があります。
GeForce GTX 770もRadeon R9 290もウィッチャー3の推奨GPUとされていますが、現行品と比べると性能は下です。
ウィッチャー3をプレイすることはできますが、快適なプレイは期待できません。
ウィッチャー3を快適にプレイするには、フレームレートが60FPSを下回らないことが絶対条件です。
安定して60FPSを出せるCPUやGPUであれば、ウィッチャー3を快適にプレイすることができます。
ウィッチャー3の快適プレイを叶えるPCスペックは?
ウィッチャー3を快適にプレイするために必要なPCスペックの目安は、以下の通りです。
CPU | Intel Core i7 9700 / AMD Ryzen 5 3800 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660Ti / AMD Radeon RX 5700 |
メモリ | 8GB |
グラボは?
グラフィックの重いウィッチャー3を快適にプレイするには、GeForce GTX 1660Tiまたは Radeon RX 5700が目安になります。
GeForce GTX 1660Tiはほとんどの3Dゲームに耐えられる性能を持つGPUで、ウィッチャー3を快適にプレイできる性能を持ちます。
予算があればRTX2060以上のハイスペックGPUがおすすめですが、低予算の場合はGTX 1660Tiは最適な選択肢の1つになります。
予算を抑えたい場合はGTX1060も選択肢になりますが、価格にあまり差がないので、できる限りGTX1660Tiを選択したほうが快適です。
AMDの場合はRX580やRX590が候補になりますが、今選ぶのなら新GPUのRadeon RX5700の方が性能が上なのでおすすめです。
Radeon RX5700は価格が安いのですが、性能はGTX1080相当と強力な性能を持っています。
RTXで言えば2070と同等ですが、価格面では大幅に安いためコストパフォーマンス重視をした選択をする場合にも有利です。
CPUは?
インテル製のCPUの場合は、第9世代Core i7-9700がおすすめです。
価格が高いのがネックですが、ウィッチャー3を快適にプレイするには現行のCore iシリーズの中でも上位のCPUが必要です。
Core i7-9700は第9世代i7の上位にあたるCPUで、現在のゲームにも十分対応できる性能をもっています。
これより上位のCPUは価格の高いi9しかありませんが、性能はとても高いので予算があるのならi9を選択するとより快適になります。
AMD製の場合は7月7日に発売されたばかりの 第3世代Ryzen 5 3800が目安になります。
低価格でありながらCore iシリーズにも引けをとらない性能を持っているので、ウィッチャー3をストレス無く最後まで楽しむことができます。
予算を抑えたい場合は価格次第ですが、第2世代のRyzen 5やRyzen 7も選択肢になります。
予算に余裕があれば、第3世代Ryzenの最上位であるRyzen9を選択すると、より快適にウィッチャー3をプレイできます。
メモリは?
4年前のゲームなので、さほどメモリを必要としません。
8GBあれば特に困ることはありませんが、余裕があれば16GBに増やしておくと快適さが増します。
SSDは?
SSDは無くても問題ありませんが、選択するのなら250GB以上の容量があるものがおすすめです。
規格はSATAで十分快適ですが、予算があればM.2規格のSSDを選ぶと、シームレスに近い環境でウィッチャー3がプレイできます。
特にこだわりがなければ、価格も安いSATA接続のSSDで十分です。
ウィッチャー3はグラボなし、低スペックPCで操作できる?
ウィッチャー3はグラボなしPCや、低スペックPCでのプレイはできません。
最小スペックを見る限りではグラボなしPCでのプレイは可能と言えますが、実際にはかなり難しいと言えます。
グラボなしでのウィッチャー3のプレイは、プレイ自体はできても遊べるような状態ではありません。
快適なプレイができることがウィッチャー3を楽しむために必要なことなので、少なくともフレームレート60FPSが出る程度のPC性能が必要です。
低スペックPCやグラボなしPCでのプレイは、戦闘中に問題が出る場合があります。
ウィッチャー3では進行をする上で必ず敵との戦闘がありますが、PCスペックやグラボなしPCでは、ラグなどにより操作がうまくいきません。
ウィッチャー3は戦闘中に細かい操作が必要になるので、性能の足りないPCでのプレイはストレスを感じる事になります。
ウィッチャー3におすすめのゲーミングPCはこれ!
ウィッチャー3を快適にプレイするなら、ゲーミングPCがおすすめです。
PCショップが販売するBTOモデルであれば、予算に応じて構成を変えることもできます。
無理なく遊ぶデスクトップPCならGALLERIA RM5R-G60S
ウィッチャー3を無理なく遊ぶならGALLERIA RM5R-G60Sがおすすめ。ハイスペックというわけではないですが、ウィッチャー3を楽しむには十分な性能を持つゲーミングPCです。
16GBメモリでデュアルチャンネル仕様、メインストレージはNVMe接続の500GBのSSDを使用し、容量はもちろん速度も問題ありません。
電源やマザーボードなどもスペックにあったものが使われているため、今後パーツの増設や交換を検討しない場合にはコスパ良いです。
ツクモ G-GEAR GA5A-Z181/T
ゲーミングPCとしてはミドルクラスの性能を持っています。
Ryzen 5 2600とGeForce RTX 2060を搭載し、最新のゲームも快適なプレイが可能です。
ウィッチャー3のような重いゲームも快適に動作します。
公式サイト※完売
ノートPCならマウス NEXTGEAR-NOTE i5565BA1
ゲーミングノートとしてはバランスの取れた製品です。
第9世代Core i7 9750HとGeForce1660Tiを搭載し、ウィッチャー3に限らず、最新のゲームでも問題なくプレイすることができます。
まとめ
グラフィックの美しいウィッチャー3を快適にプレイするには、ミドルスペックのPCが必須になります。
また、戦闘はアクションなので性能の足りないPCの場合、ラグなどで戦闘が不利になる場合もあります。
ストーリ上の演出もPC性能がないときれいになりません。
ウィッチャー3というゲームを全て楽しもうと思うのなら、推奨PC以上の性能を持つPCが必要です。
最後までプレイすると数百時間かかるゲームなので、快適なプレイができなければ途中で頓挫します。
ウィッチャー3を最後まプレイするのなら、少なくとも公式が推奨スペッックとしている性能よりも上の性能を持つPCを選んでください。