2017年に発売されたwindows用のバトルロワイヤルゲームPLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS、略してPUBG。
いまやバトルロワイヤルゲームの代名詞となったこのゲームは、勝つために知識や経験、技術が必要ですが、PCの性能もある程度揃える必要があります。
一瞬の判断が勝敗を分けるので、勝利を得ようと思うのならPUBGが遊べるとされる推奨スペックを満たしたPCが必要です。
発売当初に比べると最適化が進みましたが、それでもPCゲームの中では動作が重ので、スペックの低いPCでは肝心な場面で対応できなくなります。
2017年以降に販売されたゲーミングPCであれば問題ありませんが、2016年以前のゲーミングPCや、グラボなしPCでは動作が厳しくなります。
公式サイト:PUBG
もくじ
PUBGの必要動作&推奨スペックは?
PUBGの開発元が公開しているPC性能の最低環境は、CPUがintel Core i5 4430/AMD FX-6300です。
GPUはNVIDIA GeForceGTX 960/AMD Radeon R7 370、搭載メモリは8GB以上とされています。
これらの構成は6年ほど前のミドルレンジPCで、2019年で言えばローエンド、つまりあまり性能の良くないPCと考えて問題ありません。
とはいうものの、Core i5 4430やFX-6300、GeForcrGTX960、Radeon R7 370は現在でも十分な性能です。
推奨スペックはCPUがIntel Core i5-6600K / AMD Ryzen 5 1600で、これらは4年ほど前のミドルクラスCPUです。
GPUはNVIDIA GeForceGTX 1060 / AMD Radeon RX 580で、どちらも約4年前のエントリーモデルです。
2019年6月現在、この構成のPCはローエンド寄りのミドルレンジPCで、あと2年以内にはローエンド、つまり性能は下の方になります。
この構成のPCも性能としては申し分なく、基本的にはほとんどのゲームをストレス無く遊ぶことが可能です。
インテル製CPUを基準にすると、最低ラインが第4世代のCore i5以上、ストレス無く遊ぶには第6世代以上のCore i5が必要になります。
GPUはNVIDIA製を基準にすると、最低ラインが第2世代Maxwellの型番が960以上、推奨はPascal世代の型番が1060以上です。
PUBGを満足に動かせるPCを考える場合は、推奨スペック以上の性能を持つPCを用意しなければなりません。
PUBGの快適プレイを叶えるPCスペックは?
PC用ゲームは、PCを構成するパーツのどれに依存するかというものがあります。
PUBGの場合はCPU依存と言われていて、CPUの性能に比例して動作も快適になるため、性能が高いインテル製CPUの方が有利です。
AMD製のCPUでも問題ありませんが、FXシリーズではなくRyzenシリーズの方が適しています。
CPUの世代は、インテル製CPUであれば第8世代以上、AMD製CPUであれば第2世代Ryzen以上が必要です。
インテル製CPUならcore i5以上で、続く4ケタ数字が7始まるものが目安になります。
AMDの場合はRyzen5以上で、続く4ケタの数字が2から始まるものが目安です。
グラボはNVIDIA製のものならGeForceGTX 1070以上、AMD製ならRadeon RX 580以上が目安になります。
また、PUBGは物理メモリを多く使用するので、16GB以上あったほうが快適なプレイが可能です。
グラボは?
FPSをどこまで求めるか、またはどの程度の画面のきれいさを求めるかで変わります。
画面のきれいさが普通で、60FPS程度出れば良い場合はNVIDIAのGeForceGTX 1060の6GB版で十分です。
AMD製のグラボの場合は、RadeonRX580で問題ありません。
GeForceGTX 1060を選ぶ場合、数千円の追加で性能が上のGeForceGTX 1660Tiも選択肢になります。
画面のきれいさと60FPS以上を求めるのなら、GeForceRTX 2070が最適です。
GeForceRTX 2070は一見価格が高めですが、最高画質で120FPSを安定して出せるので、性能と価格のバランスが良くおすすめです。
AMD製のグラボは価格と性能のバランスを考えると選択肢から外れますが、あえて選ぶならRadeon RX Vega64が最適です。
ただし、尖った性能を持つAMD製のグラボはどうしてもNVIDIA製グラボに劣る事が多いので、あまりおすすめはできません。
予算があるのなら、GeForcrRTX 2080Tiを購入すると、最高画質で144FPS以上を出すことができます。
CPUは?
CPUはグラボの性能と、用意出来る予算で変わります。
基本的に性能はAMD製よりもインテル製の方が高いのですが、インテル製CPUは最高でAMD製CPUの約2倍ほど価格が高くなります。
また、第8世代以降のインテル製CPUは発熱が多く、基本的には水冷に頼る事になるので全体のコストも高くなります。
性能重視ならインテル製の第8世代core i5以降が選択肢になりますが、価格重視ならAMD製の第2世代Ryzen5以降がおすすめです。
AMD製のCPUはインテル製のものより2割ほど性能が下ですが、PUBGを遊ぶための性能は問題ありません。
PUBGを遊ぶ場合は、CPUの妥協をすることは避けてください。
用意できる予算の中で最高のものを選択することが。PUBGの快適なプレイを実現させます。
メモリは?
メモリは8GBでも問題ありませんが、可能であれば16GB以上を搭載しておくとゲーム中のラグ防止になります。
メモリはマザーボードのメモリスロットに刺しますが、マザーボードのメモリスロットの数に合わせてメモリ容量を選んでください。
メモリスロットが2本の場合は8GBのメモリを2枚刺すと、16GBになります。
メモリスロットが4本あるのなら8GBを4枚指して32GBのメモリを搭載できますが、16GB あれば十分なので、予算に応じて決めてください。
SSDは?
SSDは読み込み速度に影響します。
PUBGの場合、ゲームスタート時の降下に影響することがあります。
読み込みが遅いHDDではデータの読み込みに時間がかかり、輸送機からの降下がすぐに出来なくなる場合があります。
また、接敵した場合などに読み込みが入ると、一瞬のラグが起こる可能性もあり、瞬時に判断して広大をするPUBGでは、致命的です。
PUBGをプレイするのなら、SSDは必須と思ってください。
SSDはSATAに接続するものと、PCI-Eに接続するものがありますが、SATAに接続するタイプで十分です。
容量は256GB以上を選ぶと、コストパフォーマンスに優れます。
SSDの種類にM2という読み込み速度が早いものがありますが、SATA接続のSSDよりも価格が効果です。
また、マザーボードによっては対応していないので、価格が安くなったSATA接続型のSSDをおすすめします。
PUBGはグラボなし、低スペックPCで操作できる?
PUBGをプレイするには、2019年の基準でPCにミドルレンジクラスの性能があることが条件です。
搭載されているCPUやグラボは、高性能であればあるほどPUBGが快適にプレイできますが、低スペックPCでも設定変更で遊べることがあります。
グラボのないCPU内蔵のインテルHDなどのグラフィック機能を使用しているPCでも、一部に遊べる可能性があるものがあります。
低スペックPCやグラボのないPCでPUBGをプレイするには、PUBGの設定画面で画質などの設定を下げます。
設定で重要になるのがグラフィック設定で、以下の項目をすべて「非常に低い」に変更します。
画面スケール | 左にスライドして数字を70まで下げます。画面が荒くなりますが、大きな軽量効果を得られます。 |
アンチエイリアス | キャラクターや背景のギザギザ感を低減します。PUBGでは高くても意味はありません。 |
ポストプロセス | 落ちている武器やアイテムのハイライト表示機能です。重くなりやすいので、「非常に低い」にします。 |
影 | キャラクターや車両、建物などの影です。低くても問題ありませんが、敵の発見に多少の悪影響を及ぼします。 |
テクスチャ | キャラクターのキレイさに関わります。低くてもプレイには影響ありません。 |
エフェクト効果 | グレネードやレッドゾーンの爆発をきれいにします。低くても問題ありません。 |
植生 | 草や畑の表示の広さです。敵の視認に関係するので、高スペックPCでも基本的に「非常に低い」にします。 |
描画距離 | 背景などを遠くまで表示します。低くても問題ありません。 |
垂直同期 | リフレッシュレートをモニターの上限値で固定します。低スペックPCの場合は無視して構いません。 |
モーションブラー | カメラワーク時のぶれを表現します。多少重くなり、見にくいのでチェックを外します。 |
すべての設定を行い、PUBGのFPSが30以上であればとりあえず操作も出来る状態で遊ぶことができます。
PUBGを遊ぶという目的だけならFPSが30も出せれば十分ですが、おすすめはできません。
FPSの低さは画面のカクカクした感覚があり、操作にもストレスを感じやすくなります。
画面から情報量やとっさの操作が反映されるのも遅くなるので、最大の目的である最後まで生き残る=ドン勝はあまり期待できません。
目の前に認識していない敵が現れても、FPSが30程度では撃ち合いになったとき、ほぼ負けてしまいます。
特にKar98やM24などのスナイパーライフルは、正確に敵を狙うのが難しく使い物になりません。
近接戦闘に有利なSMG系でも敵を狙いにくく、グレネードの爆発などでカクつきが起きたりするので、戦闘になればほぼ敗北します。
また、他のプレイヤーからもラグと言われるキャラクターが瞬間移動する状態に見える事があります。
FPSやTPSでは非常に嫌われるもので、PUBGのようなシビアなバトルロワイヤルではマナー違反とほぼ同等です。
また、グラボなしでPUBGを遊ぶ場合は性能的におかしな状況になります。
グラボなしでPUBGを遊ぶには、インテル製の第8世代以降のインテル製CPUが搭載されているPCか、同等性能のAMD製CPUが条件です。
具体的には、Core i9-9900KやRyzen5 2400Gなどですが、これらのCPUは2019年時点でも現役のCPUです。
つまり、CPUとしてはPUBGを動かすには十分な性能を持っているので、ミドルレンジクラスのグラボを追加すれば普通に遊べるようになります。
グラボが搭載できないPCの場合は最初からゲーム用途ではないので、PUBGのように動作が重いゲームを遊ぶべきではありません。
PUBGの開発会社が発表している最低動作スペック以下の古いPCの場合は、PUBGが遊べてもPCに大きな負荷を与えています。
負荷が高くなれば、発熱も大きくなりPCも劣化して壊れやすくなります。
低スペックPCや、グラボなしのPCは、設定で強引に遊べる可能性がありますが、それはただ遊べるだけであり、ドン勝はほぼ不可能です。
PUBGをプレイするにはFPSが60以上出せることが望ましく、それ以下しか出せないPCでは索敵や操作に影響が出てしまいます。
一瞬の判断を必要とするPUBGでは低スペックPCでのプレイは致命的で、チームメイトにも迷惑がかかり、ドン勝もまず見込めません。
低スペックPCやグラボなしPCでは、とりあえず遊べる可能性があるというだけで、PUBGを楽しめる環境ではありません。
本当にPUBGを楽しみ、ドン勝を目指すのならゲーム性能の高いPCを早めに購入する事をおすすめします。
PUBGにおすすめのゲーミングPCはこれ!
PUBGを遊ぶためのおすすめPCは、2019年基準でミドルスペック以上のゲーミングPCです。
特におすすめなのがBTOと言われるパソコンショップが販売するオリジナルPCで、自作PCと同じなのでコストパフォーマンスもよく性能も十分です。
中には人気ゲームが同梱されているものもあるので、これからPCゲームを始めたい人にもおすすめできます。
基本的にデスクトップPCが良いのですが、設置場所などの理由で選択できないのなら、ゲーミングノートPCもあります。
デスクトップPCならツクモ eX.computer G-GEAR GA7J-D181/T
コストパフォーマンスが良く5年は現役として使用でき、拡張性もあるのでパーツ交換でさらに長く使えるPCです。
第9世代core i7搭載でGeForceRTX2070という高い性能で、PUBG以外のゲームも楽しめます。
公式サイト:ツクモ
ノートPCならドスパラ GALLERIA GCF1060NF
ゲーミングノートPCの中でも安価で、性能も十分にあり画面も17.3インチと大きいのが特徴です。
第8世代Corei i7とGeForceGTX1060 6GBを搭載し、人気FPSのどのタイトルでも問題なくプレイできます。
まとめ
PUBGを遊ぶだけなら、低スペックPCやグラボなしのPCでも可能性が無いわけではありません。
しかし、PUBGのようなバトルロワイヤルゲームはPC性能が勝敗に大きく影響し、性能が良いPCを使うことはもはや常識です。
低スペックPCやグラボなしのPCでは、プレイ自体が迷惑行為と取られることもあります。
どんなゲームでも、基本的に推奨動作スペックを満たしているPCを使用する事が暗黙の了解になっているので、低スペックPCやグラボなしは論外です。
ゲーミングPCは高価ですが、BTOであれば妥協や工夫で安くPUBGがプレイできるほどのスペックになります。
低スペックやグラボなしでPUBGを強引にプレイしても、本来のPUBGの楽しさを体験できず、他のプレイヤーにも迷惑をかけてしまいます。
性能の十分なPCでPUBGを遊ぶと、低スペックPCやグラボのないPCで遊ぶ時との操作感覚が全く違うので世界が変わります。
低スペックPCやグラボのないPCで無理にPUBGを遊ぶよりは、十分な性能のゲーミングPCを用意してからプレイすることをおすすめします。