今もアップデートを重ねて大人気のPC版ARK:Survival Evolved(以下ARK)ですが、なんと言っても動作が重いことで有名です。なぜならPCではユーザーの作成したMODをSteamのワークショップから導入することもできます。
しかし、ユーザーが作成したMODなので最適化されたデータでは無いということで、動作の重さの原因にもなっています。しかし、重いからと言って導入に躊躇していたら、PC版を遊ぶ意味が半減以下になってしまいます。
今回はARKの推奨スペックを満たし、快適に遊べるゲーミングPCの紹介を致します。また、ARKをグラボなしのPCで遊ぶことはできるのか?という疑問にもお答えいたします。
公式サイト:ARK: Survival Evolved
もくじ
ARK: Survival Evolvedの必要動作&推奨スペックは?
公式から公表されているARKの推奨スペックは下記のとおりです。
最低動作スペック | |
OS | Windows 7/8.1/10 (64-bit versions) |
CPU | Intel Core i5-2400/AMD FX-8320 or better |
メモリ | 8GB |
グラボ | NVIDIA GeForce GTX 670またはAMD Radeon HD 7870 |
ストレージ | 60GB |
上記のスペックは、公式の提示した「とりあえずなんとかこのスペックがあればARKはPC上でなんとか動きます。」というスペックでして、とてもじゃないけど、この程度のPCでは快適どころか、なんとかギリギリ遊べるかな?という状態になってしまいます。
これなら家庭用ゲーム機で遊んだほうがまだ快適ですし、MODの導入などPC版の醍醐味は全く味わえない環境になってしまいます。
ARK: Survival Evolvedの快適プレイを叶えるPCスペックは?
では、実際にARKを快適に遊ぶならば、どの程度のパーツを組み込まねばならないのか?ということをパーツ毎に書いていきます。実際に私が遊んでみた際の動作の感想も入れておりますので、参考にしてください。
グラボは?
グラボはGTX1060(VRAM6GB)を組み込んだゲーミングPCで動作させると、画質を上げるとフレームレートは60fpsを下回ってしまう状態でした。そして、RTX2070を使うと、ハイビジョン環境であれば60fpsを超える数値を安定して出すことができました。
MODの更なる導入や4K解像度などを考えると、まだまだ不足しますが、快適に遊ぶということだけ考えればRTX2070Superを組み込めば十分です。
CPUは?
CPUの性能はグラボの性能に合わせて選ぶことをオススメします。性能の低いグラボを使うならCPUの性能もそれなりで結構ですが、上述したRTX2070Superを組み込むならintel製であれは、Core i7 10700以上のCPUをAMD製であれば、Ryzen 7 3700Xを使用しておきたいです。
なぜならCPUの性能が低くなるとせっかくグラボが描画したCGをCPUが処理しきれずに無駄にしてしまいます。あくまで例えですが、グラボが70枚の描画をしてフレームレート70fpsを出せるところをCPUの性能が悪いことで55枚しか表示できないなんてこともあります。
CPUの性能が完全にグラボの足枷になっている状態です。この状態はボトルネックとも言われる現象です。グラボばかり高性能でも、PCの性能は上がらないということが理解いただけると思います。
私も過去グラボだけ高性能にしてCPUの性能を蔑ろにしたら、思ったほどPCの性能が上がらず、結局マザーボードからCPUまで交換が必要になってしまったなんてことがありましたので、クラボの性能を上げる場合は、後悔の無いようにCPUの性能も上げるようにしてください。
メモリは?
メモリについても、8GBのメモリ容量ではARKを遊ぶ際には容量はあるだけ使われてしまいます。推奨スペックの8GBは見なかったことにしましょう。ARKを遊ぶのならば16GBは必要です。
また、メモリについては、16GBメモリを1枚だけ使用するよりも、8GBを2枚使用した方がデュアルチャンネルという技術のおかげで、処理能力が向上します。デュアルチャンネルを使えば理論上は2倍(数値上は1.5倍ほど)の性能向上を図ることができ、フレームレートを高く維持することができます。
費用に余裕があるならば構成を変更して、16GBの2枚組であるトータル32GBメモリを組み込んでも良いでしょう。また、メモリの性能については、容量以外にもクロック数という数値が目安となります。
クロック数はDDR4というメモリの規格の後に4桁の数字で表されています。DDR4-2666やDDR4-3200などと書かれています。数字が大きいほうが単純に性能が高いと理解してもらって構いません。
また、DDR4-21300やDDR4-25600という5桁の数字が書かれていることがありますが、これはクロック数の8倍の数字が書かれているので、比較する場合は8で割ると参考になります。
メモリを4枚ならもっと処理速度が上がるのでは?と考える方もいらっしゃると思いますが、メモリ4枚で性能を向上させるクアッドチャンネルという技術は、もう少し高価なクリエイターPCなどで使われるようなマザーボードで使用できる技術になるので、ゲーミングPCではデュアルチャンネルを意識して頂いたほうが良いです。
SSDは?
ARKは、Steamワークショップで様々なMODを入れることができ、さらにDLCなども充実したゲームです。しかし、それらのデータを入れると100GBを超える容量が必要になってきます。SSDの容量はなるべく大きいもの、500GBか1TB以上は必要です。
読み書き速度の向上はそこまで、ゲーム進行に影響を与えないのでSATA接続でもNVMe接続のものでもどちらでも構いません。しかし、NVMe接続のものであれば、読み込みがいくらか早くなるので満足度は高くなります。
マザーボードは?
マザーボードはPCの中枢神経系と言っても良いバーツです。マザーボードのチップセットと使われている端子により、各パーツの処理能力が向上します。チップセットにはCPUと合わせてintel製とAMD製が存在します。
intel製のチップセットであれば、高性能なものからZ490、H470、B460といったチップセットを使ったマザーボードを選び、AMD製であれば、高性能なものからX570やB550といったチップセットを使ったマザーボードを選びましょう。
マザーボードをケチると、後々接続しても動作しないパーツが出てきたりしてショックを受けることもあります。私も過去にキャプチャーボードを接続しようと思ったら、安いマザーボードでは端子が合わずに使えなかったという哀しいことがあり、マザーボードを買い替えたことがあるので、安いものは注意が必要です。
電源は?
電源については、最近のゲーミングPCに使用されているものは効率80%以上が保証されている80PLUS認証を受けているものがほとんどです。80PLUS認証には一番高いクラスのPLATINUMから一番低いSTANDARDクラスまで存在します。
ARKは、かなり負荷の高いゲームなので電源には気を使っておいた方が良いゲームです。負荷が高いとクラボもCPUも仕事をして、どんどん熱を放ちファンが回りっぱなしになります。
そうなるとPC内の温度は上昇し、PCの故障の原因となります。電源効率が良ければ、少しでも発熱を抑えることができるため、PCの故障を防ぐ上でも有効です。
ARK: Survival Evolvedはグラボなし、低スペックPCで操作できる?
ARKはグラボの無いPCで遊ぶことは可能なのか?ということですが、本当にグラボ機能の全くないようなPCであれば、まず、起動することからして難しいです。ゲームのプログラムが立ち上がったとしても、すぐに落ちてしまうかフリーズしてしまうでしょう。
万が一に起動しても動作はカクカクもしくは、水中にいるかのようなスローモーションになってしまいます。
また、CPUにグラボ機能をもたせたCPUであれば、なんとか遊べないこともないですが、快適とはとても言えない状況になってしまうためオススメは致しません。ARKを遊ぶのであれば、性能の高いゲーミングPCを買うべきです。
ARK: Survival EvolvedにおすすめのゲーミングPCはこれ!
以上のことを踏まえて、これからARKを快適に遊べるおすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
デスクトップPCならガレリア ZA7C-R70S RTX2070Super搭載
グラボにRTX2070Superを組み込んでおり、高画質設定でもARKを遊ぶことが可能です。そしてCPUはグラボの性能をしっかり引き出すCore i7-10700Kを使用しております。
メモリはクロック数2,666MHzの8GBのデュアルチャンネルでトータル16GBになっているので、高いフレームレートを維持できます。メインストレージのSSDは、NVMe接続の1TBの容量を持つSSDなので容量的にも余裕が持てます。
更に多くの他のゲームを購入することを考えたら、別途SSDかHDDを購入しておくと良いでしょう。マザーボードのチップセットは、H470を使用していますので、他のPCパーツの性能を活かすことができます。
電源は650W 静音電源 (80PLUS BRONZEクラス)になっていますので、心配であれば構成を変更して、グレードアップしておくと良いでしょう。この性能があれば、ARKをしっかりと遊ぶことが可能です。
※こちらのモデルは販売終了し、現在は下記の後継機が登場しています。
ノートPCならFRZN1011/SG1 ZNシリーズ
ノートPCは、どうしても発熱の関係上デスクトップPCほどの性能は出せません。しかし、なるべく性能の高いゲーミングノートPCを選ぶことで、ARKをノートPC上でも遊ぶことができます。
このFRZN1011/SG1 ZNシリーズはノートPCながらグラボにRTX2070Superを組み込み、CPUにCore i7-10750H を使用しております。メモリにもクロック数3,200MHz(実際の動作は2,933MHz)の8GBのデュアルチャンネルでの16GBとなっています。
SSDはNVMe接続の500GBの容量を持つSSDとなっています。マザーボードのチップセットはモバイル版でHM470となっています。そして、ノートPCと言えば無線LAN接続も必要となってきます。
Wi-Fi 6にも対応しているので、Wi-Fi 6に対応するルーターを購入すれば、ネット接続もとても快適なものになります。
※現在販売終了
公式サイト:フロンティア
まとめ
ARKは非常に重いゲームで高価なゲーミングPCが必要なゲームではありますが、人によっては1000時間も2000時間も遊べるゲームで、十分元は取れるゲームです。
PC版ならではのMODの導入をすれば、それこそ無限大の楽しみ方が可能です。快適な環境を作っておけば、より楽しめるので、大きな満足を得るために、今回紹介したゲーミングPCを是非参考にしてください。