マインクラフトは2011年に発売され、2020年の今となっても人気の作品です。最近では家庭用ゲーム機やスマホでも発売され、多くの人がマインクラフトを楽しむことができます。
そんな中、PC版を選ぶユーザーが後を耐えません。それはなぜかというとPC版のマインクラフトはMODなどを入れることで、テクスチャを変更するということから、果てはゲームシステムまで変更できるなど、自分好みの世界を作ることができるからです。
しかし、PC版マインクラフトと言っても種類があり、家庭用ゲーム機やスマホと遊べるのは統合版マインクラフトというもので、MOD等を導入できるバージョンはJAVA版と言われるものです。
JAVA版は統合版と比較すると動作が重たいのですが、自由度の高さから今でも愛されております。そんなマインクラフト JAVA版を快適に動作させることができる推奨スペックを満たすゲーミングPCを紹介したいと思います。
また、マインクラフト JAVA版を遊ぶためにはグラフィックボード(以下グラボ)が無いPCでは遊べないのか?という話題にも触れていきます。
公式サイト:マインクラフト
もくじ
マインクラフトの必要動作&推奨スペックは?
マインクラフトの公式ホームページで公開されている推奨スペックは下記の通りです。
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
OS | Windows 7以降、macOS 10.9 Maverick以降(64bit)、Linux版は2014年以降の最新の64ビット版 | Windows 10(64bit版)、macOS 10.12シエラ(64bit版)、Linux:2014年以降の最新(64bit版) |
CPU | Intel Core i3-3210(3.2 GHz)以上 または、AMD製 A8-7600 APU(3.1 GHz)以上 | Intel Core i5-4690(3.5GHz)以上 または、AMD A10-7800 APU(3.5 GHz)以上 |
メモリ | 4GB以上 | 8GB |
グラボ | Intel HD Graphics 4000以上 または、NVIDIA GeForce 400番台以上 または、AMD Radeon HD 7000シリーズ以上 | NVIDIA GeForce 700番台以上 または、AMD Radeon RX200シリーズ以上 |
2020年になって、エントリーモデルクラス(値段にして10万円くらい)のゲーミングPCでも高い性能を持つようになってきました。
MODも何も入れない状態であればエントリークラスのゲーミングPCでも十分マインクラフトを遊ぶことはできます。
しかし、影MODを入れたいとか、工業MODを入れたいという欲望が出てきた場合には、マインクラフト JAVA版の推奨スペックを満たすミドルスペッククラスのゲーミングPCが欲しくなってきます。
そして、最近ではありますがレイトレーシング機能というCG技術を使うことで、非常に美しいグラフィックで描かれるMinecraft with RTXというバージョンの発売も予定されております。
現在ではベータ版が公開されております。そんなMinecraft with RTXの推奨スペックは下記の通りです。
OS | Windows 10(64bit版) |
CPU | Intel Core i5 と同等かそれ以上 |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 2060以上 |
メモリ | 8GB以上 |
JAVA版とMinecraft with RTXも全くの別物ではあるのですが、JAVA版で作ったMAPも変換してMinecraft with RTXで遊ぶことも可能とは言われております。
(参照:NVIDIA Minecraft with RTX: Java から Bedrock へのワールド変換ガイド)
Minecraft with RTXも遊びたいということであればレイトレーシング機能を持ったNVIDIA GeForce RTX 2060以上が推奨グラボとなってしまいます。
また、このMinecraft with RTXの推奨スペックを満たしていれば、JAVA版の推奨スペックも十分満たし、最近はあまり話題にはなっていないVRを使ってマインクラフトを遊ぶといったことにも対応できるスペックです。
マインクラフトの快適プレイを叶えるPCスペックは?
グラボは?
推奨スペックでも紹介したとおりMinecraft with RTXにも対応することを考慮するとNVIDIA GeForce RTX 2060以上のグラボは欲しいです。
レイトレーシングに対応していないグラフィックボードを購入してやっぱり遊びたくなったという後悔を抱くのは勿体ないからです。
しかし、レイトレーシングは関係ないということであればNVIDIA GeForce GTX 1660と同等以上のグラボがあれば十分です。グラボに大きな負担のかかる高負荷版の影MOD等を導入していくというのであればRTX 2060の上位グラボであるRTX 2080 Tiが良いでしょう。
影MOD等を入れた状態でも60fpsを超えたフレームレートを出すことが可能です。(※フレームレートはモニターに映像を1秒に何枚映すかということがわかります。単位はfpsとなり家庭用ゲーム機は上限が30fpsや60fpsとなっています。)
CPUは?
CPUについては推奨スペックを満たす性能であればIntel Core i5-10400やAMD Ryzen 3 3300Xでもかまいません。
しかし、グラボの性能が高いPCを購入するようなら、それに伴いCPUの性能も上げておかねばなりません。なぜならグラボの性能だけがいくら良くなったとしても、CPUが仕事をしなければ、せっかくグラボが描いたグラフィックを処理できずに無駄になってしまうからです。
グラボに無駄な働きをさせたくないなら良いCPUを買っておきましょう。RTX 2080 Tiを購入するのであればハイエンドCPUであるIntel Core i9-10900KやAMD Ryzen 9 3900Xが欲しいです。
マインクラフトにMODは入れないまっさらなバニラ版で遊ぶならば、GPU内蔵型のCPUでも大丈夫です。(※バニラ版とは、MOD等を導入しない、まっさらなマインクラフトの意味です。アイスの標準的な味であるバニラ味からの由来です。)
メモリは?
メモリについては、推奨スペックである8GBでも良いのですが、先のことを考えれば8GBの2枚組である16GBのメモリを私は推奨します。
16GBが1枚ではダメなのか?という話になりますが、メモリは2枚セットで使うことでデュアルチャンネルという効果でメモリの処理速度を向上させることができます。
最近のCPUとマザーボードはデュアルチャンネルに対応しているものが大多数です。4GBを2枚使っているPCのメモリ能力を向上させる際には、更に4GBを2枚足すよりも、8GBを2枚に交換する方が性能的に上昇しますので、最初から16GBのメモリを積んでいるPCを購入する事をオススメします。
またメモリについても高性能PCを購入するなら性能を引き出すためにメモリクロック数の高いメモリが欲しいです。
SSDは?
SSDについては、そこまで大きな容量は必要ありませんが、今現在でしたらメインメモリにNVMe接続のM.2 SSDを積んでいるPCが良いです。
PCの起動速度は勿論、ゲーム中のローディング速度などの向上も見込めます。マインクラフト自体は必要とするストレージ容量は低いので、マインクラフトのことだけを考えるなら500GBもあれば十分でしょう。
マインクラフトはグラボなし、低スペックPCで操作できる?
今まで快適な環境の事だけを考えたPCスペックを紹介してきましたが、最低限のPC環境でも遊べるのか?という事を知りたい人もいらっしゃると思います。
まず、できるか?・できないか?という二択の答えの回答であれば【できる】という回答になります。
しかし、できるのはあくまでバニラ版が遊べるということです。ただし、グラボを積んでいなくとも、CPUに内蔵型GPUのあるCPUを積んでいるゲーミングPCであって欲しいです。
ちなみに 先ほど紹介したIntel Core i5-10400はIntel HD Graphics 630という内蔵GPUを持っているので、グラボを積まなくともマインクラフトを遊ぶことは可能です。
AMD製のCPUにも内蔵GPUを持ったCPUは存在します。あくまで最低限ということで、影MOD等の負担がかかるMODを入れると極端にフレームレートが下がります。
更にグラボも無くメモリ容量やCPUの性能が低いPCでマインクラフトを動作させるとフリーズすることもあります。
低スペックPCでも遊べないことはないのですが、下手をすると家庭用ゲーム機にも劣る状態で遊ぶことになります。なにより、PC版の特権である沢山のMODを導入して楽しみたいなら低スペックのPCはオススメできません。
マインクラフトにおすすめのゲーミングPCはこれ!
今まで紹介した条件などを満たしているオススメのゲーミングPCを紹介いたします。
推奨環境を満たすデスクトップPCならガレリア RV5
グラボはレイトレーシング機能にも対応するNVIDIA GeForce RTX 2060 Superを積んでいます。これでMinecraft with RTXが遊びたくなっても対応が可能です。
軽い影MODでしたら十分対応できる性能を持っています。そしてCPUにAMD Ryzen 5 3500を積んでいますので、RTX 2060 Superの性能も活かすことが可能です。
メモリはPC4-21300規格の8GBを2枚使用したデュアルチャンネルでの16GBとなっております。このメモリ容量があれば、余程のことが無ければ処理落ちが見られるようなことは無いです。
そしてストレージはNVMe接続のM.2 SSDで容量は256GBとなっていますので、マインクラフトをインストールするには十分な空き容量があります。このスペックがあれば、マインクラフトだけでなく多くのPCゲームも楽しむことが可能です。
また、ドスパラは値段も安く、ドスパラのモバイル会員の登録を予め行っておけば多くのポイントが還元されます。ポイントで追加のPC用品を買うもよし、Steamで追加のゲームを購入するなんてこともできてしまいます。
※ガレリア RV5販売終了。同等モデルは以下↓
マインクラフト JAVA版(バニラ版)のプレイするならRyzen 5 3400G搭載 STYLE-M1B4-R53G-VHS
内蔵グラボ(Radeon RX Vega 11 Graphics)を内蔵したAMD製のCPUであるRyzen 5 3400Gを積んだミニタワー型のゲーミングPCです。
メモリはDDR4-2666規格の1枚シングル状態ですが8GBを積んでいます。
このスペックならバニラ版のマインクラフトなら十分な動作が得られます。そしてメインストレージはSATA接続の240GBのSSDです。高速とまではいきませんが起動速度はSSDなのでHDDよりも早いです。
このPCはなによりも値段重視なので、PC版のマインクラフト JAVA版をとにかく安く、早く、遊びたいという人にオススメです。
公式HP:パソコン工房
高負荷影MODに対応するデスクトップPCならGALLERIA ZZ i9-10900K搭載
グラボは2020年7月時点ではハイエンドグラボであるNVIDIA GeForce RTX 2080 Tiを積んでいます。
Intel第10世代CPUであるCore i9-10900Kを使うことでRTX 2080 Tiの性能を引き出し、高い負荷のかかる重い影MODを入れても60fpsを超える高いフレームレートを維持できます。
メモリはPC4-23400規格の8GBを2枚使用したデュアルチャンネルでの16GBとなっています。上述のガレリア RV5よりもメモリの性能は上がっているので十分な性能です。
そしてストレージはNVMe接続のM.2 SSDで容量は1TBとなっていますので、こちらもマインクラフトをインストールして十分お釣りがきます。
ただし、動画などを別途保存したいとなるとサブストレージがありませんので、別途HDDを購入した方が良いでしょう。値段も高い分、後々まで満足度の高いハイエンドクラスのゲーミングPCです。
※ガレリア ZZシリーズは販売終了。後継機モデルは以下↓
ノートPCならガレリア GCL2060RGF5
グラボはGeForce RTX 2060を積んでいます。そしてCPUはIntel第10世代CPUであるCore i5-10300HというノートPCに使うモバイル用のCPUを積んでいます。ノートPCながらも高い性能を発揮できます。
メモリもPC4-21300規格の8GBを2枚使用したデュアルチャンネルでの16GBとなっております。メインストレージはNVMe接続のSSDで容量は500GBとなっており、こちらもマインクラフトをインストールするのに十分な空き容量があります。
そして、ノートPCは持ち運びに便利、外出先でもマインクラフトが遊べる!というメリットがありますが、デメリットとしてパーツの交換による延命はできません。ノートPCは排熱の関係上、デスクトップPCと同じ様なパーツを使っていても同等の性能は出しにくいのです。
しかし、できるだけ良いスペックのノートPCを買っておけば後悔が少ないです。しかし、20万円もするゲーミングノートPCを購入して数年後に型落ちしてしまうと心にダメージが残るので、今回はコスト的に抑えつつ性能は良いゲーミングノートPCをオススメさせていただきました。
後継機モデルは以下↓
まとめ
今回は、マインクラフト JAVA版を楽しみたい人によって、色々な嗜好に合わせたゲーミングPCをオススメしてきました。
バニラ版で良いのか?軽い影MODくらいで良いのか?重たい影MODまで楽しみたいのか?という事を良く考えてから自分に合ったゲーミングPCを選ぶと良いでしょう。
確かに高いゲーミングPCは満足度も高く沢山のPCゲームで遊べますが、無理して購入することはオススメしません。ミドルスペッククラスのゲーミングPCでも十分にマインクラフトは楽しめるゲームです。
また、少しでも価格を抑えるために中古に手を出すくらいなら新品で安いデスクトップPCを購入することをオススメします。最近はコスパの良いCPUやグラボも発売され、メモリやSSDの値段もどんどん下がっています。中古でリスクを背負うよりは、新品で保証つきのゲーミングPCがオススメです。