2019年3月22日に発売され、今でも根強い人気を持つ高い難易度を持つアクションアドベンチャーゲーム『SEKIRO(隻狼)』ですが、2020年10月29日にいくつかの機能が追加されるアップデートファイルの配信を予定していることがアナウンスされました。予定されている追加機能は下記のとおりです。
◇強者(ボスキャラ)との、再戦や連戦機能
◇主人公である隻狼の姿(外見)の変更機能
◇ダークソウルのように、オンラインで30秒の行動とテキストメッセージを残す機能
いずれも既にSEKIROを遊び尽くした人も、これからSEKIROで遊ぶ人にも、嬉しいアップデートになっています。そして、そんなSEKIROはPS4やXBOX ONEそしてPC(Steam)で遊ぶことが可能です。
PC版の利点としては、グラフィック設定が細かくいじれること。そして、4Kグラフィックでも最大60fpsで遊べることです。そして、SSDによる圧倒的なローディングの早さが特徴です。
ここまでは公式にできることで、PCでは有志によるMODを入れることで、家庭用ゲーム機では決して味わうことのできない環境で遊べることが挙げられます。とくに、公式の最大フレームレートである60fpsのリミッターを切るMODや、オンラインによる多人数プレイが可能になるMODが存在します。
※ いずれも非公式MODなので、適用する場合には自己責任です。
今回は、高画質、高フレームレート!そして、MODによる様々な遊びの追加!魅力一杯のPC版SEKIROを遊び尽くせる推奨スペックを満たしたゲーミングPCの紹介をいたします。
そして、意外に疑問となる、グラボなしのゲーミングPCでSEKIROは遊べるのか?ということについても解説いたします。
公式サイト:SEKIRO
もくじ
SEKIROの必要動作&推奨スペックは?
まず、公式に明記されている、PC版SEKIROの推奨スペックはこちらになります。
OS | ||
CPU | Intel Core i3-2100または AMD FX-6300 | Intel Core i5-2500KまたはAMD Ryzen 5 1400 |
メモリ | ||
グラボ | NVIDIA GeForce GTX 760またはAMD Radeon HD 7950 | NVIDIA GeForce GTX 970またはAMD Radeon RX 570 |
ストレージ |
フルハイビジョン画質での、高画質、高フレームレートを維持するということでの推奨スペックなので、4Kについては言及されたスペックではありません。
また、推奨スペックは、過去のパーツで明記されておりますので、最近のパーツに置き換えますと、グラボはGTX970は、GTX1660で十分すぎるほど(1650では、やや不安)といった性能です。
一世代前ならGTX1060相当といった性能で十分です。CPUについては、かなり前の世代のCPUで明記されており、現行のCPUであれば、Core i5 10400かRyzen 5 3500で十分お釣りが来ます。
SEKIROの快適プレイを叶えるPCスペックは?
推奨スペックでも少し触れましたが、今度はパーツ毎に、SEKIROを快適に遊ぶ環境に必要なPCパーツを紹介致します。推奨を満たすもの、4KやMOD導入まで考慮したものを紹介します。
グラボは?
グラボは推奨環境を満たしている、つまりフルハイビジョンで60fps以上を維持することをを考えるならば、GTX1660で十分です。
しかし、MODを入れてフレームレートの上限を切り、更に4K解像度で高画質となるとRTX2070Super以上は必要となってきます。4Kで滑らかな最高のフレームレートを維持するなら値段は高くなってしまいますがRTX2080Tiが良いでしょう。
CPUは?
CPUも上述した通り、推奨スペックを満たすならば、Core i5 10400かRyzen 5 3500で十分です。しかし、グラボの性能を上げるならCPUの性能も引き上げないとボトルネックという現象が起こりグラボの無駄遣いになってしまいます。
ボトルネックとはグラボがたくさん仕事をしてもCPUがもっさりと仕事をするので、結局グラボが描いたCGが無駄になってしまいます。
私も過去にグラボだけ高性能なものに変更したのですが、思った以上の性能が得られず、結局マザーボードとCPUも交換して、やっとグラボの性能を引き出せたってことがありました。クラボが高性能なら他のパーツは低性能でも良いというわけではないことがハッキリとわかりましたので、皆さんもご注意ください。
メモリは?
メモリはある一定以上の性能が無いと、グラボとCPUが行った仕事すら無駄にしてしまいます。
必要最低限のメモリ容量がないと、ゲームのフレームレートが極端に下がりカクカクな紙芝居的な動作になるか、まるで水中にいるかのようなスローモーション映像になります。最悪フリーズしてしまうことすらあります。
推奨メモリは8GBとなっているので、最低限8GBは組み込みたいということと、メモリは一枚で8GBよりも、2枚で8GB(4GBの2枚組)の方がデュアルチャンネルという機能により処理速度が向上します。これは後述しますが対応するマザーボードでないと得られない機能です。
最近のゲーミングPCに組み込むマザーボードであれば標準的な機能です。また、2枚より4枚の方がもっと早くなるのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、4枚使って早くなるクアッドチャンネルに対応するマザーボードとCPUはかなり高性能になものです。
現状PCゲームにクアッドチャンネルまで必要か?というと、そこまで必要とは思えません。また、メモリの良し悪しを見極めるにあたりクロック数という数値が問題となりますが、この数値はDDR4-2666や3200と書かれ、単位はMHzとなっております。
単純に数値が高ければ性能も高いと思っていただいて結構です。4K最高画質環境なら16GB(8GB×2枚)でクロック数2666MHz以上のものが望ましいです。3200MHzになれば御の字ですが値段も高いので、あくまで予算があればの話になってきます。
SSDは?
SSDは昔ながらのSATA接続の2.5インチのものと、最近ではM.2接続のSSDがあります。M.2接続にも従来のSATA接続の速度しか出ないものと、NVMe接続により高速な読み書きができるものがあります。断然NVMe接続のものがオススメです。
かなりローディングが高速化されます。ただしマザーボードによっては、2枚目のNVMe接続はPCIeスロットの状況によってはSATA接続の速度しか出ないなんてこともありますので、マザーボードはなるべく良いものにしておくべきです。
マザーボードは?
マザーボードは、PCバーツを接続する中枢神経系のような役割を持っています。マザーボードの性能が悪いと、後に追加したパーツを認識しないとか、使えなかったなんて哀しい事態になりかねません。
古くて安いマザーボードはメモリのデュアルチャンネルにも対応していないものもあります。高性能なものを購入しておくほど後悔は少ないパーツです。マザーボードにはIntel製とAMD製のチップセットを載せたものがあります。
Intelであれば高性能なものからZ470、H470という型番で、一番性能の低いものはH410となります。H410が一番性能的に低く、機能も制限されてます。ゲームをすることを考えて購入するのであれば、このH410を組み込んだPCはやめておきましょう。
AMDはX570、B550、X470やB450といった型番になりXの頭文字が付いたマザーボードのほうが高性能です。また、IntelとAMDの違いですが、ゲームに向いていてゲームと相性が良いものはIntelと言われております。しかし、最近はAMDの製品も年々高性能になっております。
なによりAMD製はCPUのソケット規格に変化が無く互換性があるため、CPUを交換すると考えた場合に、マザーボードごと変えなければならないといったことが少ないです。財布に優しい仕様です。
IntelのCPUはソケットが良く変更されるので、CPUの交換となるとマザーボードごと買い替えが必要になってしまい財布には優しくありません。長く使うことを考えるなら個人的にAMD製がおすすめです。
電源は?
電源は効率によって80PLUSという規格の中にのTITANIUMから、STANDARDというクラス分けがされております。BTOのミドルクラスのゲーミングPCであれば、だいたいBRONZEクラスのものが組み込んであり、十分な性能であると私も思います。
しかし、ハイエンドクラスのゲーミングPCともなると、各パーツに使う電力量も多くなり、発熱も激しくなってくるため、高性能な電源パーツを使うことが望ましくなってきます。
ハイスペックやハイエンドモデルであれば、SILVERクラスやGOLDクラスの電源を使うことが望ましいです。できるだけ容量は大きく保っておくと余裕を持てるので発熱も防ぐことができます。
SEKIROを推奨スペックで遊ぶことだけを考えるなら、ミドルクラスのゲーミングPCでも十分に遊ぶことはできるでしょう。しかし、PCならでは!という満足感は薄いので、できれば4KやMODへの対応を考えお金に余裕があるならば、できるだけ高性能なパーツを使ったゲーミングPCを選ぶべきだと私は思います。
SEKIROはグラボなし、低スペックPCで操作できる?
グラボの無いPCでSEKIROは遊べるか?という話ですが、単刀直入に言って「クラボ無しでは無理」とキッパリ断言いたします。
CPUの中にはグラボ機能を持ったものがあるので、そういったCPUを使用したPCであれば遊べないことはありませんが、低画質準拠でフレームレートも30fps以下になってしまう状態になるので、あえてそのような状態で難易度の高いSEKIROを遊ぶ意味はありせん。
一種の縛りプレイとして遊ぶというのであれば止めませんが、オススメは絶対致しません。
SEKIROにおすすめのゲーミングPCはこれ!
以上のことを踏まえて、SEKIROを快適に遊ぶことができるオススメのゲーミングPCを紹介いたします。
デスクトップPCならライトニング AT5 Minecraft Starter Collection同梱版
メーカーの提示した推奨スペックだけを満たす環境を意識し、コストを抑えることを考えてオススメするのが、このライトニング AT5 Minecraft Starter Collection同梱版です。
グラボもGeForce GTX1660SUPERを組み込んでいるので、フルハイビジョンで60fps以上のフレームレートを維持する快適な動作が得られます。CPUもRyzen 5 3500を使用しており、こちらも推奨スペックを満たしています。
メモリはクロック数2666MHzの16GBで8GBを2枚使用したデュアルチャンネルとなっています。メインストレージもNVMe接続の500GBのSSDを使用しているので、ローディングも快適です。
マザーボードもAMD B450 チップセット を使用しており、今後のCPUの変更も簡単に行うことが可能です。SEKIROのPC版を普通に楽しむということであれば十分な性能です。
※こちらの後継機・最近機種が登場しています↓
MOD等を入れ、より快適な遊びを求めるならFRGAB450F/WS17/NTK
MODを入れてフレームレートの制限を切り、更には複数人プレイなどの環境を整えるならば、このゲーミングPCがオススメです。グラボはNVIDIA GeForce RTX2080SUPERを組み込み、CPUにAMD Ryzen 9 3900Xを使用しています。
メモリはクロック数2666MHzの16GBで8GBを2枚使用したデュアルチャンネルとなっています。メインストレージは余裕のある1TBのSSDで勿論NVMe接続です。
更にサブストレージに2TBのHDDも組み込んでいるので、多数のゲームや動画等の保存にも余裕が持てます。このゲーミングPCならば4Kでも快適な動作が得られることでしょう。
※現在販売終了
公式サイト:FRONTIER
ノートPCならガレリア GCR2070RGF-QC ガンメタリックモデル Minecraft Starter Collection同梱版
ゲームを遊ぶことを考えると基本的にはデスクトップPCをオススメいたしますが、部屋にデスクトップPCを置くスペースが無い人もいます。出張が多く、持ち運んでSEKIROを遊びたい人はゲーミングノートPCが良いでしょう。
最近はゲーミングノートPCもスタイリッシュになり、数年前のようにダンベルみたいな重さは無く2kgほどに抑えられています。このゲーミングPCも武骨なイメージはありません。しかし、しっかりとした性能は持っております。
グラボはRTX2070を組み込み、CPUは一世代前ですがCore i7-9750Hを使用し、グラボの性能も引き出してます。メモリもノートPC用ではありますが、クロック数2666MHzの16GBで8GBを2枚使用したデュアルチャンネルとなっています。
ストレージも1TBのNVMe接続のSSDです。ノートPCはどうしてもデスクトップPCよりも性能が劣る部分はありますが、高性能なものを購入しておけば長年使うことも可能です。
まとめ
SEKIROは、「弾き」と「体感システム」という独自のシステムがあるゲームで、この「弾き」を使いこなすのであれば、高いフレームレートは必須です。
また、それを映し出す高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターも揃えると、より敵の攻撃が把握できるようになります。遅延のあるモニターとは段違いなので、是非一度は体感してみて欲しいです。
折角ゲーミングPCで遊ぶのですから、財布の許す限り、高性能なゲーミングPCを購入しておくべきだと思います。家庭用ゲーム機とは違うのだよ!家庭用ゲーム機とは!という実感が得られるとともに、よりSEKIROを楽しむことができますよ。