PCでゲームを作成するソフトで有名なUnityとアンリアルエンジンがあります。
Unityは主にやわらかな表現のゲームが特徴となっているので、Unityでゲームを作りたい人も多いはずです。
Unityに必要なパソコンのスペックはどれほどのものなのか?低スペックのパソコンでも動作するものなのか?について書いていきたいと思います。
公式サイト:Unity
もくじ
Unityとは?
UnityはUnity Technologiesが開発及び販売をしているゲームエンジンです。プログラミング言語はC#を使って2DCGだけでなく3DCGのゲームを作成することができます。
ゲームだけでなく、VRMの生成などにも役に立つので使い勝手の良いソフトとしてプログラミングをしない人でも所有しておいてよいソフトだと思います。
何ができるの?作られたゲームの例
まず、ゲームエンジンとしてUnityで作られた代表的なゲームを一部紹介いたします。ここの上っているゲームを1つは知っている人はいるのではないでしょうか?
- 原神
- ドラゴンクエストⅧ
- ファイナルソード
- スーパーマリオラン
- ポケモンGO
- ウマ娘
- FallGuys
- AMONG US
- BeatSaber
- ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・ポケットモンスター シャイニングパール
かなり有名なゲームが作られておりますので、ここまでのゲームを作ってみたいとワクワクしてしまう人もいるでしょう。
また、アニメのプリキュアのダンスエンディング等も作られたことがあり、ゲームだけではとどまらない魅力がUnityには詰まっています。
個人使用であれば無料で使用できる部分も多く、多くのアセットを使用することによってゲーム作成が楽になっているのも良いところです。
Unityは多くのゲームプラットフォームにも対応しているので、WindowsやMacやLinux、そしてiOSやAndroid、そしてプレイステーションやXbox、ニンテンドーswitchのゲームも作成できます。
Unityの推奨スペック(公式発表)
公式サイトから発表されるUnityの推奨スペックは下記の通りです。
推奨は作成したいゲームの環境によって変わってきますが、VRまで考慮したスペックはやはり最低限のVRを動作させる環境が必要となります。
推奨スペック | 最小スペック | |
OS | windows10以降 | |
CPU | Intel i5-4590または、 AMD Ryzen 5 1500X以上 | Intel i3-6100または、AMD Ryzen 3 1200、FX4350以上 |
メモリ | 8GB以上のRAM | |
グラボ | NVIDIA GTX 1060または、 AMD Radeon RX 480以上 | NVIDIA GTX 1050 Ti または、AMD Radeon RX 470以上 |
グラボは最低限の状況なので、4K等の解像度に対応するならば、グラボの性能を上げる必要があります。
どんなゲームを作りたいかによってグラボの性能は無制限に上げる必要があります。こと3DCGを自分で作成するということであればMAYAやBlenderを快適に動作させるPCが必要です。
Unityが快適に使えるパソコンの選び方
まず、スマホのゲーム等を動作させる軽いPCから、3DCGを使った高画質ゲームを作る環境まで踏まえてオススメのパソコンのパーツをオススメします。
OS
OSは推奨でも書かれているとおり、Windows 10、Mac OS X 10.12 以降、Ubuntu 16.04、18.04、CentOS 7となっております。一番入手しやすいのはWindowsのパソコンだと思います。
UbuntuやCentOSは初心者には敷居が高いです。BTOPCで売られている入手しやすいPCもWindowsPCがメインなので、初心者はWindowsPCがオススメです。
GPU
グラボは作りたいゲームのスペックによって変わってきます。そこまで美しいグラフィックを必要とせず、ニンテンドーswitchで動作するPCゲームを作成するということであればNVIDIA GeForce GTX1660かAMD RADEON RX6500XTあたりのグラボで十分でしょう。
エントリーモデルのゲーミングPCに搭載されているグラボなので、ゲーミングPCとしても購入しやすい価格帯のものが多く、10万円前後で購入ができます。
まずゲームを作りたいということであれば、そのゲーミングPCを購入した方が良いでしょう。3DCGまで使用したPCゲームを作るうえで、3DCGを一から自分で作成したいのであれば、グラボの性能も高いものにしなければなりません。
NVIDIA製のグラボの方がゲーム系の作成には向いているのでRTX3080以上のグラボを搭載したゲーミングPCを選ぶと良いでしょう。
CPU
CPUについても、最低限のゲーム作成であればIntel製であればCore i5-12400あたりをAMD製であればRyzen 5 3500以上のCPUがあれば良いでしょう。
そしてCPUはグラボの性能が高くなればCPUの性能も上げなければボトルネックが起こってしまいます。3DCG作成まで行うのであればCPUもNVIDIA GeForce RTX3080を搭載するならばCore i7-12700やAMD Ryzen 7 5800Xを搭載したゲーミングPCを購入しておくと良いです。
金銭的に余裕があるならばもっと値段の高いグラボであるRTX4080やRTX4090のグラボが必要です。CPUも合わせてCore i9やRyzen 9を搭載したPCが良いでしょう。
・メモリ
メモリについて、最近はゲーミングPCを購入すれば最低限16GBのメモリは搭載されております。デュアルチャンネルという機能を有しているものも多く、メモリの速度も十分なので、この点は大きく気にする必要は無いです。3DCG作成までするのであれば32GBのメモリを搭載したPCを選ぶと良いでしょう。
ストレージ
ストレージについては、OSとあわせ最低限500GBのストレージがあれば良いでしょう。250GBでも良いかとは思いますが、まずそこまで少ないゲーミングPCが少なくなっております。
3DCG作成まで考えれば1TB以上のメインストレージを持つPCを選ぶと良いでしょう。多くの素材をストックすることを考えれば更にサブストレージを持つPCを選ぶと良いです。
サブストレージはHDDでも良いので、バルクのHDDや外付けHDDを搭載するということでも良いです。
Unityにおすすめのデスクトップパソコン
GALLERIA RM5R-G60S Minecraft: Java&Bedrock Edition for PC同梱版
グラボにNVIDIA GeForce GTX1660SUPERを搭載しているので、スマホのゲームやニンテンドーswitch上で動作するようなゲームはしっかりと作ることが可能です。CPUもRyzen 5 4500なので、マルチタスク作業にも向いております。
メモリも16GBを搭載しているので、プログラミング中に動作が重くなるようなこともないでしょう。メインストレージは500GBのNVMe接続のSSDを搭載しているのでPCの起動も早くなります。
Unityは起動に時間がかかるので少しでもローディングの早いSSDにインストールしておくと良いでしょう。
GALLERIA UA9C-R39
このPCは3DCGを自分で作成することまで行う人にオススメのPCです。グラボにRTX3090を搭載しているので、3DCGのレンダリングもエントリーモデルのグラボとは比較になりません。
3DCGの動作を確認するにも、これくらいのグラボを搭載していないと時間ばかりかかってしまいます。更に多くの3DCGを導入したゲームを作るということであれば、ますますグラボにかかる負荷は高くなりますので、RTX3080やRTX3090といったグラボが必要なので、懐が許すならばこのゲーミングPCを購入しておくと後悔が無いでしょう。
CPUはCore i9-12900Kを搭載しているのでグラボの性能もしっかりと受け止めます。メモリも32GB搭載しているので、動画のレンダリングなども快適に行えます。大作ゲームを作りたい人であればこれくらいの投資をしても損は無いでしょう。
Unityにおすすめのノートパソコン
GALLERIA XL7C-R36H Minecraft: Java&Bedrock Edition for PC同梱版
外出先でもUnityでプログラミングをしたいという人であれば、このゲーミングPCがオススメです。ノートPCに搭載されているグラボはモバイル版なので、RTX3060と書かれておりますがデスクトップ版のRTX3060よりも能力は下回っております。
デスクトップ版のRTX2060並みの性能となっていますので、そこまで高い性能は期待できませんが、それでもスマホやニンテンドーswitchで起動するゲームを作成するならば十分でしょう。CPUもCore i7-12700Hを搭載し、メモリも16GBを搭載しているので、Unityでゲームを作成するにあたって十分な性能と言えます。
後継機モデルは以下↓
Unityは低スペックなパソコンで動く?最低の動作環境
最低限の動作環境となると、公式でうたわれている最低限のスペックは下記の通りです。
- OS:Windows7、8.1、 10(64 ビットバージョンのみ)、Mac OS X 10.12 以降、Ubuntu 16.04、18.04、CentOS 7
- GPU:DX10(シェーダーモデル 4.0)の性能を持つグラフィックスカード。
数万円のゲーミングPCでも動作しないことはありませんが、そもそもChrome BookはAndroidOSで動作しているので開発閑居を別途用意しなければならないので、設定が面倒なので初心者にはオススメできません。
せめてWindowsPCで10万円近辺のPCを選ぶと良いでしょう。ドット絵を主に使った昔ながらのファミコンゲームさながらのゲームを作りたいという人であれば良いかもしれませんが、後々ゲームで作成したい物が増えてきたときにアプリが動作しないなどの不具合が出る可能性があります。
安かろう悪かろうになる可能性もありますので、あまりにも安くて機能が無いようなPCを選ぶことはオススメしません。
また、中古でゲーミングPCと言って売られている安いPCもスペックの良し悪しがわからない初心者のうちは購入をオススメできません。ある程度知識があってお得品を見極めることができてから中古品には手を出すべきです。
まとめ
個人ならばUnityというソフトは無料で利用することも可能です。Unityは自分で最高のゲームを作成してみたいという人の夢をかなえられるソフトなので、そんなソフトが手軽にPCで利用できることも今の時代は素晴らしいと思います。
昔はプログラミングをすることも、ゲームを作成することも難しいことでしたが、Unityやアンリアルエンジンのおかげでかなり敷居は下がっていると感じます。
夢をかなえる第一歩は、『始めてみること』なので、まずは環境を準備してUnityに触れつつ、欲しいゲームを形にしていくと良いでしょう。